BARCAP

CAP(Combat Air Patorl、戦闘空中哨戒)とは主に防衛のために戦闘機を予めその防衛目標付近に飛行させておくことです。
CAPはさらにその防衛目標の違いによって分類され、HAVCAPはAWACS機やタンカーなどの高価値空中目標、RESCAPは撃墜されたパイロットの救出を行うレスキューチーム(ヘリ)、TARCAPは味方の攻撃機をそれぞれ敵機の攻撃から守ることとなっています。

今回取り上げるBARCAP(Barrier Combat Air Patrol)もCAPの1つで、これは基地や橋など味方の地上施設を守るのが目的です。
このBARCAPはFALCON4.0のキャンペーン中でよく現れるミッションの1つです。ところがこのBARCAPがなかなか成功させられないという声が良く聞かれ、難しいと思われているようです。

しかしこのBARCAPは達成条件さえ分かっていればそうそう失敗することのないミッションです。BARCAPの失敗原因は次の2つしかありません。

この2つの失敗原因に気をつけ、BARCAPの任務達成に必要なもう1つの条件“AWACSからの帰還許可”が分かっていれば任務を確実に成功させることができます。

まずブリーフィング画面の情報で重要なのがTOS(Time On Station)とPatrol Timeです。これらは哨戒地点に到達しなければならない時刻と“最低”その地点に留まらなければならない時間です。TOSはどのようなミッションでも重要でHUDやDEDなどにも表示されるので意識されるのですが、Patrol Timeはこのブリーフィング画面でしか示されないので忘れられがちです。出撃する前にはTOSにPatrol Timeを加算した“哨戒終了時刻”を計算して覚えておくと良いと思います。


BARCAPのブリーフィング。Patrol Timeに注目。

出撃したら哨戒地点に向かいます。TOS通りに目標地点に向かう方法はNAVIGATION AND TIMINGの説明通りです。予定より早く着いても問題ありませんが遅れてはいけません。途中で敵航空機を発見してもなるべく無視して(目的の哨戒地点に向かっている敵であれば落さなければなりませんが)作戦を予定通り行うことを優先すべきでしょう。

目標地点に到着したら次のSTPTに向かいます。次のSTPTも哨戒地点となっていてBARCAPには必ずこのように2つの連続するCAP地点が設定されています。2つめのCAP地点に到達したら再び1つめの哨戒地点に戻ります。Patrol Timeの間はこの2つのCAP地点の往復を続けるように飛行します。ただ必ずしもCAP地点間を往復する必要は無く、CAP地点から大きく離れなければCAP空域を自由に飛んでいてかまいません。


決められた2つのCAP地点間を飛行し続ける。

哨戒中は自機のレーダー、ウィングマンからの報告、AWACSからの情報に注意します。そして敵航空機を発見し、それがこちらに向かってくるようであれば迎撃します。CAPは敵機の撃墜が目的ではないので、発見した敵機がまだ遠くにいてこちらに向かってくる気配が無ければ無視してかまいません。
哨戒空域に向かってくる敵機は必ず撃墜しなければなりません。敵機が哨戒空域に侵入してしまったら任務は失敗となってしまいます。攻撃した敵機が侵入をあきらめ引返すようなら逃がしてしまって構いません。もし逃げる敵機を深追いし、哨戒地点から大きく離れてしまうと“哨戒空域に留まっていなかった”ことになり失敗となります。

Patrol Timeが終わるまでこのように哨戒を続けます。哨戒時間の終了は何も知らせてくれないので自分で時計(DED表示または右コンソールのアナログ時計)を見て出撃前に覚えておいた“哨戒終了時刻”が過ぎたかどうかを確認します。もし哨戒時間を忘れてしまった場合は2つ目のCAP地点の次のSTPTのTOSを参考にすると良いでしょう。
しかし哨戒時間が過ぎたからといって帰還して良いわけではありません。このPatrol Timeは最低限哨戒すべき時間なのでその後も出来る限りその地点に留まることを求められます。この時点でAWACSにREQUEST RELIEFとしてもおそらく"Hold On(もちこたえよ)"と言われることでしょう。

それではいつになったら帰還して良いのかと言うと、それは自機がBINGO(燃料残量が少ない)またはWINCHESTER(武器が無い)になったときです。
このうちBINGOによる帰還は自機の燃料残量が2,000ポンド以下になったときに認められるようです。しかしFALCON4.0では自機がBINGOになる頃にはウィングマンがJOKER(基地に帰るだけの燃料が無い)になってしまうことが多く、またBINGOになるまでかなり時間がかかるという問題がありなかなか面倒だったりします。
そのためWINCHESTERで帰還許可を得るのが手っ取り早いと思います。つまり武器(機外兵装)を全て使ってしまえば良いわけです。哨戒時間を過ぎれば哨戒地点を離れても良いので他の場所にいる敵にミサイルを撃ってWINCHESTERにし、REQUEST RELIEFすれば帰還許可が得られるはずです(武装を棄てるという方法もありますが武器が発射できないわけでもない限りこれは邪道というものでしょう)。

以上のように帰還許可("Free to return to base")を得て基地に戻れば任務はSuccessとなっているはずです。