作戦行動を行なう上で目標地点に正確に向かう事は当然必要であり重要なことです。さらに目標地点に向かうには空間的な座標だけでなく時間をも合わせる必要があります。これは他の部隊と協調して作戦を行なう場合には特に重要となります。
Tactical Engagementから“12 Nav and Timing”を選択して開始します。
機はステアポイント(以下STPT)3に向かって飛行中で既にSTPT3上空に差し掛かっています。
航法では主にHUDとICP,DEDを使います。ICPの[STPT]ボタンをクリックしDEDにステアポイントページを表示させます。
ステアポイントを4に進めます。STPTを進めるには[S]キーを押すかICPの右向きの矢印ボタンをクリックします。逆にSTPTを前に戻す場合には[Shift]+[S]を押すかICPの左向きの矢印ボタンをクリックします。
STPT4が選択されるとDEDの上段には“STPT 4 NAV”と表示されます。中段の“TOS 09:11:12 10,000FT”はSTPT4の到達予定時刻と高度を表しています。下段のうち“ETA xx:xx:xx”は現在の速度で飛行を続けた場合のETA(到達予想時刻)で、数値は機の速度により変化します。“457KTS”は予定通過速度です。
同時にHUD上の右下にはSTPTの番号“04”と“>”を挟んでその左にはSTPTまでの距離が表示され、その上には到達予想所要時間(ETE)が表示されます。
HUDにはタドポール(おたまじゃくし)と呼ばれるシンボルが表示されていて、小さな円から伸びている短い線が現在選択中のSTPTの方向を指し示しています。この線が左を向いている場合は線が真上を向くまで左に旋回します。
タドポールがほぼ真上を指すとSTPT4をほぼ正面に捕らえていることになり、HUD越しに見えるSTPT4の位置にはステアポイントダイヤモンドと呼ばれる菱形のシンボルが表示されます。
水平方向を合わせたら高度を合わせます。現在の高度がDEDに表示されている10,000ftに満たなければ高度計を見ながら上昇します。
STPTへの進行方向を合わせたら次はタイミングを合わせます。HUDの速度表示がアナログタイプの場合にはエアスピードタイミングカレットと呼ばれるシンボル、デジタルタイプの場合には左下にTOS速度が数値で表示されます。前者の場合は現在の速度を指すポインタ(−)とカレット(<)が重なるように速度に合わせます。後者の場合は速度をTOS速度の数値に合わせます。現在の速度がTOS速度と一致すればDEDに表示されているETAもTOSに一致します。
HUDのSTPT4との距離表示が“000 > 04”となったらSTPT4に到達したことになります。
そうしたら再びSTPTを進めSTPT5に進みます。STPT5の通過高度は500ftなのでかなり降下する必要があります。あとは同様に方向とタイミングを合わせます。
HUD、DEDの他にもHSDやHSIが航法の際の助けとなります。
作戦行動には秒単位の正確さが要求されるので、特にTOT(目標地点への到着時間)は1秒も狂いが無いよう心がけます。