Refueling
空中給油

空中給油はFALCON4.0の中で最も難しい作業です。しかしキャンペーン(朝鮮半島)では戦場があまり広くないため長距離のミッションでも機外タンクさえあればまず燃料は足り、CAPでも燃料より先に弾薬が尽きることがほとんどなので空中給油をする機会はあまりありません。
しかし空中給油はゲームの楽しみ(課題)の1つでもあるので訓練ミッションで挑戦してみる価値はあると思います。

Tactical Engagementから“27 Refueling”を選択して開始します。
この訓練ミッションでは既にタンカーが目の前に見えていますが通常はタンカーを探すところから始めなければなりません。

タンカーを探すにはAWACSラジオコマンドから"VECTOR TO TANKER"を選びAWACS機からタンカーの方向を聞きます。AWACS機からは方位、距離、高度に続いてTACANチャンネルが知らされます。TACANチャンネルが"one two six yankee"と言われた場合は"123Y"を意味しています。このチャンネルを補助通信パネルのTACANステーションセレクターに設定し、CNIスイッチを"BACKUP"、TACAN機能ノブを"AA-TR"にし、INSTRモードノブを"TCN"に切り替えるとHSIにタンカーの方向と距離が表示されるようになります。

タンカーを発見したらTankerラジオコマンドから"REQUEST FUEL"を送信するとタンカーは給油のための飛行パターンを開始します。タンカーまで1nmほどに接近したら再びTankerラジオコマンドから"READY TO TAKE FUEL"を送信します。タンカーは給油ブームを降ろし受油機の接近を待ちます。


タンカーへの接近は距離が近付くに従い徐々に速度を落すようにします。タンカーまで距離が3000,2000,1000フィートと近付くのに合わせて接近率が30,20,10ノットになるようにし、最終的には距離0で接近率が0になるようにします。
目測では難しいのタンカーをレーダーロックすればMFDにこれらの数値が表示されます。さらに空対空兵器を選択するとHUDにも表示されますが間違っても武器発射ボタンやトリガを押してはいけません。


このようにタンカーをレーダーロックして機関砲を選択するとHUDに距離(上段、x1000ft)と接近率(下段、kt)が表示されるので接近がしやすくなる。

タンカーとの距離がほぼ0になり頭上に見えるようになったら、タンカーの胴体下面にあるインディケーターに注目します。これは正確な給油ポジションと自機の現在位置とのずれを示すもので、右側(F/A)が前後方向、左側(D/U)が上下方向のずれを示します。位置が適正であればともに中央の緑色の四角いライトが点灯しますがずれるに従い黄色の三角、赤い四角のライトが点灯します。左右方向は自分の機軸をタンカー下面の黄色いセンターラインに合わせます。


タンカー下面の給油位置インジケーター。
ともにグリーンのライトになったときが適正位置。

この給油位置につけることが非常に難しいのですがスティックとスロットル、ときにはエアブレーキを微妙に操作して慌てずゆっくりと機の操作を行なうことが大切です。特に接近率とフライトパスマーカーの動きに注意して機が大きく上下したりタンカーを追い越したりしないように注意します。

給油位置で機が安定し体勢が整うと給油ブームが接続され送油が開始されます。受油中は機体の操作を行なわないようにします。


給油中の様子。給油ブームはタンカーの搭乗員が操作して
F-16の機体上面、コックピット後方にある受油口に差し込まれる。

給油が終わるとブームが切り離されます。Tankerラジオコマンドから"DONE REFUELING"を送信し作業の終了を知らせてからタンカーを離れます。