Horizontal Situation Indicator
水平位置指示器

HSI(Horizontal Situation Indicator)は航法のための計器です。F-16の場合、航法は通常HSDだけで事足りますが、HSDが故障したり飛行計画にないポイントに向かう場合などに大きな助けとなります。
TACANの設定等については補助通信パネルを参照。


  1. 左/右クリックすることでHSIの計器モードを切り換えます。NAVにすると現在選択しているステアポイント、TCNならTACAN局の方向を指し示すようになります。ILSは着陸時にADIにILSバーが表示されるようになります。
  2. ヘッディングセットノブ。左/右クリックすると(12)ヘッディングマーカーを動かせます。
  3. コースセットノブ。左/右クリックすることで飛行コース設定します。現在の設定は(4)コースウィンドウに表示されます。
  4. コースウィンドウ。現在設定されている飛行コース(方位)を表示します。
  5. 距離インジケーターウィンドウ。現在向かっているステアポイントまたはTACAN局までの距離を表示します。
  6. 自機を示すシンボルです。HSIは常に真上(0時)が進行方向を示しています。
  7. コンパスカード。方位を示す目盛りが書かれていて、機体の向きの変化に応じて回転します。
  8. ベアリングポインタ。現在選択されているステアポイントまたはTACAN局の方向を指し示しています。
  9. コースアロー。(4)コースウィンドウに設定されいる方位を指し示します。
  10. 自機の進行方向と飛行コースのずれを示します。進行方向とコースが一致していれば(9)コースアローと一直線になります。
  11. ずれの大きさを示すための目盛りです。
  12. ヘッディングマーカー。任意の方位をマークするために使用します。(2)ヘッディングセットノブで動かすことが出来ます。

HSIが一番使われるのはやはりHSDが故障したときでしょう。INSやTACANが生きているならこれらをホームベースや予備の飛行場にセットすればこの計器を見て辿り着くことができます。INSやTACANが故障した場合でもAWACSから聞いた方位を飛行コースにセットすることで基地の方向へ飛行することができます。もちろんHSI自体が故障した場合には使用できないのでこの場合は右コンソールにある磁気コンパスを使用するしかありません(HSIはジャイロコンパス)。