HUDやMFDなどの電子的な表示装置は戦闘中のダメージ等で故障することがあります。これらが故障してしまうと速度や高度など飛行するのに必要最低限な情報さえ知ることが出来なくなってしまいます。そのためF-16にも予備として従来型のアナログ計器が用意されています。
またFALCON4.0ではバーチャルコックピットやパッドロック視点でSA(状況確認)バーを表示させたときにもこれらの計器を読み取ることになります。
速度計
自機の現在の飛行速度(CAS)を80〜800ノットまで表示します。速度計の中にあるデジタルカウンターはマッハ計で、現在の速度をマッハ数で示しています。マッハ1.0(音速)は高度によって変化するため必ずしも同じノット数でなるとは限りません。
高度計
自機の現在の飛行高度(気圧高度)を示します。メーターの針が指す目盛りの単位は100フィートです。デジタルカウンターは飛行高度をフィート単位で表しています。
AOA計
機体(正確には主翼)のAOA(Angle of Attack,空気の流れに対する迎え角)を示しています。単位は度(Degree)です。9〜17°の数字の横には色がついていますがこれはHUDの左にあるAOAインデクサーの色に対応しています。
ADI(Altitude Director Indicator)
機体の姿勢(ロール、ピッチ)を示します。中央に固定されている黄色い“W”のシンボルは機体の水平線です。その後ろに見える水色の部分は空、茶色の部分は地面、その境目が水平線を表しています。機体が右にロールすれば水平線は左に傾くことになり、機種を引き上げれば茶色の部分が下に行き、水色の部分が多く見えることになります。
またHSIの計器モードセレクタをNAV/ILSまたはTCN/ILSにしている場合、目的の滑走路から10nm以内であればILSバーと呼ばれる垂直と水平の2本の白い線が表示されます。滑走路に進入する際はこの2本の線がADIの中央で交差するように高度と水平位置を調整します。
垂直速度計
自機が上昇または下降している速度を示します。単位は1000フィート/分です。白地に黒の数字は上昇、黒地に白の数字は下降を示しています。白と黒の境目を指しているときは水平に飛行していることになります。
燃料流量計
DEDのすぐ下にある燃料流量計は現在エンジンに流れ込む燃料の量(燃料の消費率)をポンド/時で示します。スロットルを開くほど流量は増加ますが、速度や高度によっても流量は変化します。またアフターバーナーを使用すると流量は劇的に増加します。