TRAINING : WEAPON SCHOOL
SORTIE 3
SEAD PRACTICE

課題
SAMサイトへの攻撃とミサイルの回避方法を学びます。

任務概要
SEAD(敵防空網制圧)任務は目標地域において作戦の妨げとなるSAMを破壊する必要がある場合に遂行されます。ほとんどのSAMは移動式なためその位置を知るのが困難です。

SAMに対しても最も効果的な兵器はAGM-88 HARMミサイルです。この任務ではあなたはこの兵器を用いてウェイポイント2にあるダミーのSA-3サイトを破壊します。そしてSAMの射程内を飛行し、接近してくるミサイルの回避を練習しします。

典型的な誤り
1. スピードも無くしかも高々度でSAMの射程内に入る。
2. ミサイルをブレークするのが早すぎてエネルギーを失ってしまう。
3. チャフ及びフレアを使用しない。

任務達成条件
1. ウェイポイント2のSA-3を破壊せよ。
2. ウェイポイント3と4を通過せよ。
3. 向かってくるミサイルを回避せよ。この任務では3発までミサイルが当たっても良いが、それ以上は失敗となる。



WP2に向かいます。WP2にはSA-3サイトがあります。このSA-3は攻撃してこないので攻撃に専念することができます。

SAMを攻撃するには対レーダーミサイルを使用します。ミサイルは機種によってAGM-88 HARMまたはAGM-45 Shrikeと異なりますが発射方法は同じです。[ [ ]キーを押して使用兵器をHARMまたはShikeに切り換えます。するとMFDは次のHARM ディスプレイに自動的に切り替わります。

HARMディスプレイにはミサイルのシーカーが感知したレーダー放射源のシンボルが表示されます。このシンボルはそのレーダーの種類に応じたもので、例えば“6”ならばSA-6、“A”ならばAAA(対空砲)を意味しています。WP2の目標はSA-3なので“3”のシンボルが表示されるはずです。もし表示されていない場合は機首を正確にWP2の方向に向けます。
ミサイルは1つの目標を自動的にロックするようになっています。現在ロックしているものはシンボルが四角で囲まれます。またその目標がHUD越しに見える場合にはその位置に◇が表示されます。
もしロックされている目標を切り換えたい場合にはマウスで攻撃したい目標のシンボルをクリックします。
そしてHARM ディスプレイの右上に“IN RANGE”と表示されていれば武器発射ボタンを押してミサイルを発射します。“NO RANGE”とある場合には目標はまだミサイルの射程外なので“IN RANGE”となるまで接近を続けます。AGM-45、88とも撃ち放し式のミサイルのなので発射後すぐに回避行動をとっても構いません。

SA-3を破壊したらWP3続いてWP4に向かいます。このエリア配置されているSAMは本物と同じ様に攻撃してきます。まずはStep Down Trainingで学んだように低空(100〜300ftほど)を飛行してSAMのレーダーに捕らえられないようにします。
もしSAMに捕捉されると警告音をともにRWRにそのレーダーの種類に応じたシンボルがその脅威がある位置(正面を真上とした360度で表現)に表示されます。そしてミサイルが発射されるとそのシンボルが点滅します。

ミサイルが発射されると警報音が鳴り続けます。回避するにはまずRWRを見てその種類と方向を確認します。RWRは[U]を押すとMFDに表示されますが、機種よってはコックピットに専用のディスプレイあります。そして[F5]キーを押すと向かってくるミサイルと自機の外部視点に切り替わり、さらに[F5]を押すとコックピット内からそのミサイルの方向を見続ける(パッドロック)視点となります。ミサイルが撃たれたらまずは必ずチャフまたはフレアを使用してミサイルをそちらに引き付けさせます。チャフはSA-6などのレーダー誘導ミサイルにフレアはSA-8などの赤外線誘導ミサイルに効果があります。現在どちらのミサイルが向かって来ているかはその発射元の種類で判別しますが、もしどちらか分からない場合(航空機から撃たれたときなど)チャフ・フレア両方とも使用するのが良いでしょう。

ミサイルがまだ目視できないくらい距離があるうちは急激な起動を行う必要はありません。もしミサイルが射程ぎりぎりで撃たれたようならミサイルを背にして射程外に逃げるという手もあります(これは作戦地域から離脱するときぐらいしか使えないでしょう)。また山などの遮蔽物があるのならその陰に隠れればミサイルのロックを確実に外すことができます。


ミサイルが迫ったら、チャフ・フレアを撒きながらブレーク!

そしてミサイルの曳く煙が見えるくらいに近付かれたらミサイルが自分の真横、時計方向で言う3時または9時の位置に見えるように機体を旋回させます。ミサイルが外れるまでこの旋回を続けることになりますが、ミサイルが近付くに連れこの旋回は急なものになります。当然この間もチャフ・フレアは適宜使用し続けます。
そしていよいよミサイルが目前に迫ったらミサイルに向かってできる限りの急旋回(ブレーク起動)とチャフ・フレアの使用を行います。もしミサイルのロックが外れればミサイルは自分の後方を抜けていきます。
回避行動中のスピードは出来るだけ高くします。ただし赤外線追尾ミサイルの接近に対してはアフターバーナーは使用しない方が良いでしょう。

撃墜されずに無事WP3とWP4を通過すれば訓練は終了です。もし全くSAMに探知されずに任務達成された場合でも、3発までならミサイルに当たっても良いので継続してわざとSAMに撃たせて回避の練習をしておくと良いと思います。