TRAINING : BASIC
SORTIE 3
SETP DOWN TRAINING

課題
低空飛行と航法の訓練を行う。

任務概要
この任務では低空飛行と航法、INS(慣性航法装置)の使用法の基本を学びます。これらの技能によって敵のレーダーによる探知を避け、正確に目標に辿り着けるようになります。

典型的な誤り
1. 十分前方を見ずに地面に衝突してしまう。
2. ウェイポイントの自動切り替えを無視して同じ方向へ飛行し続ける。
3. ウェイポイントが近くなったときにヘッディングカレットを追ってしまい飛行ルートを見失ってしまう。
4. 速度への注意を怠る。

任務達成条件
1. 全てのウェイポイントを300フィート以内で通過せよ。
2. 撃墜されないこと。



任務が開始したらまず[A]キーを押してオートパイロット(自動操縦)モードにします。HUDの左下に“AUTO LVL”と表示され、自動的に水平飛行を行います。さらに[A]キーを押すと今度は“AUTO NAV”と表示され、現在選択されているウェイポイント(以下WP)に自動的に向かいます。とりあえずWP1まではAUTO NAVで飛行します。オートパイロット中にスティック操作を行うとオートパイロットは解除されます。

オートパイロットでWP1を通過すると選択されているWPが自動的に1から2に切り替わります。再び[A]キーを押してオートパイロットを解除し、ここから先は自分の手で飛行を行います。なおWPは通過すると自動的に次へと切り替わりますが、[W]キーで次へ、[Shift]+[W]キーで1つ前へと手動で切り換えることもできます。
HUDの方位スケールの下に表示されているヘッディングカレットと呼ばれる逆V時型のシンボルは現在選択されているWPの方向を示しています。つまりそのWPに向かうにはこのカレットがスケールの中央くるように機体の向きを変えねばなりません。また選択されているWPがHUD越しに見える場合にはその位置を示すウェイポイント位置シンボルが表示されます。


航法モードのHUD表示は他のHUDモードでも表示されます。

この訓練では敵レーダーに探知されることを避けるために低空飛行を行わねばなりません。HUDの高度計を見て高度を300フィート以下に落します。当然高度が0になったら地面に衝突してしまいます。
低空飛行で特に注意すべきHUD表示はベロシティーベクター(以下V.V.)と高度計です。高度計は当然ですが、V.V.は機体の進行方向を示しているので、特に起伏のある場所でV.V.が地面と重なっている場合、そのまま飛行を続けるとその場所に激突することを示しています。低空飛行では起伏の変化とこのV.V.の動きを絶えず注視して、地面に激突したり、逆に高度が上がり過ぎたりしないよう気をつけます。
低空飛行は速度が速くなるほど移動による高度変化が激しくなるので難しくなります。かと言って時間が決められているような場合はゆっくり飛ぶわけにも行きません。旋回するときや起伏の激しいところでは速度を落し、その分直線的で起伏の少ないところでは高速で飛ぶなど工夫をすると良いでしょう。

WP2を通過すると自動的にWP3に切り替わり、大きく右に旋回することになります。旋回のために機体をバンクさせるとそれまでより機体が降下するようになるのでスティックもしくはラダーでV.V.が下がらないよう操作します。また予め次にどちらに旋回すれば良いか知るためにも[T]キーを押してMFDにタクティカルディスプレイを表示させておくと便利です。
WP3へは丘陵地帯を通ります。高い丘を越える場合はV.V.が丘の上の何も無い部分(つまり空)を指していればぶつからずに通り抜けられることを示しています。丘を飛び越えると今度は逆に地面が低くなるためすぐに機首を下げて降下しなければなりません。ただし慌てて300ft以下にしようとすると激突しかねないので、無理せずにWP3までに300ftになるよう降下していればこの任務では問題ありません。

もし機体の高度が高くなり過ぎ、敵のレーダーに探知されてしまうと、警報音と“Mud Spike”という音声があってRWRにも脅威シンボルが表示されます。この状態を続けるとSAMが発射されてしまうので直ちに高度を下げて敵のレーダーロックを外させねばなりません。


“SAM FIRING ZONE !”
起伏は少ないので高度100ft以下をフルスロットルで一気に飛び抜けてしまいましょう。

以降は同じ要領でWP6まで通過すればこの任務は終了となります。最後のWP6付近はSAMの脅威の高い地帯なので50〜100ftでの飛行が求められますが、起伏の変化はあまりないのでさほど難しくはないでしょう。