開催前より今回のページェントで目玉とされていたのがブルーインパルスです。
航空ページェントにブルーインパルスが参加するのは1990年以来、実に9年ぶりものことで、当然T-4になってからは初めてとなります。
滑走路の短い丘珠では当然リモートショー(千歳より)となり、また周囲を商業・住宅地に囲まれてるとあってフォーメーションローパス中心の控えめな内容となり機動系アクロを期待していた人には残念でしょうが、逆にこれが千歳ではまず見られない珍しい課目とあって私には新鮮でかえって良かったと思いました。
以下が今回行われた全ての課目です。
デルタダーティーローパス
通常4機のダイヤモンドで行うダーティーローパスを6シップデルタで行います。
リーダーズベネフィット
リーダー機の後ろに2〜6番機が横一列に並びます。
スワン
リーダ機が白鳥の頭、2〜6番機が胴・翼となっています。
デルタ360ターン
その名の通り6機のデルタ隊形のまま360度ターンします。
ピラミッド
逆デルタ型とも言えそうですが、実際にはデルタの5,6番機がリーダーの横に前進した隊形です。
チェンジオーバーターン
第1区分でも行われる課目です。5機がトレイル→ワイド→デルタと隊形を変化させます。
レベルオープナー
T-2時代は第1区分にも入っていた課目ですが、T-4では第3区分以降の課目となっています。
最後は各機が1機ずつ観客に翼を降って挨拶し帰って行きました。
この展示の途中、リーダーズベネフィットを終えたところで、やはり丘珠にいる北海道警察のヘリコプターが緊急出動し、スワンを行うまで少し間が開くと言うハプニングがありました。
この日、ブルーの飛行の少し前ぐらいに蘭越沖で釣り舟の転覆事故が発生したそうで、ブルーの展示終了後も地上展示されていた海上保安庁のヘリ、さらには報道機関のヘリが次々と出動して行きました。
また、写真を見ても分かると思いますが、この頃から空には徐々に灰色の雲がかかり始めました。