MPD -TARGETING IR-
赤外線目標捕捉ページ

TARGETING IRページはAAQ-14ポッドのFLIR(赤外線前方監視装置)からの赤外線画像を表示し目標の補足と指示をすることができます。またレーザー誘導兵器の誘導もここで行います。機にAAQ-14目標捕捉ポッドが搭載されていない場合はこのページを使用することはできません。
FLIRは(可視光線では)視認しにくい車両なども赤外線映像で鮮明に捕らえられるため特に夜間その威力が発揮されます。


@のトラッキングゲートに捕捉する目標を合わせます。
AのLOSキューは現在のFLIRの向き。これが真上にある時は機首方向、右にある時は右方向、中心にある時は真下を向いている。向きはMPD上の左上にも角度で表示される。

PB3,8,13,18でFLIRの向きをそれぞれ左、下、右、上に動かします。

PB1'CDES'で連続目標指示のON/OFFが出来ます。目標を追跡(PB10'TRK')した状態でPB1を押し'CDES'が四角で囲まれると目標指示が開始されMPD上に"DESIGNATE"と表示されます。

PB5で画像のWHOT/BHOTを切り替えます。'WHOT'が四角で囲まれている時はWHOT(white-hot)で温度が高い部分ほど白く表示されます。BHOT(black-hot)はWHOTの反転となります。目標が見えやすい方に切り替えます。

PB6で追跡モードを切り替えます。'A/A'の時は航空機、'A/G'の時は地上物を追跡します。

PB7で視野(FOV,field of view)を切り替えます。ボタンを押す毎にWFOV/NFOV/ENFOVと切り替わります。広い視野で目標を探し、狭い視野で目標を正確に捕捉することが出来ます。

PB9で目標追跡方法を切り替えます。'AUTO'の時はレーダーやHUDで捕捉した目標を追跡します。'MAN'は目標を手動で捕捉します。

PB10'TRK'で目標追跡のON/OFFが出来ます。'TRK'が四角で囲まれている時は画像中心の目標を捕らえつづけます。

PB12'BST'を押すとFLIRが機首方向を向きます。

PB16'DCL'を押すとFOVの枠やLOSキューなどの表示を消すことが出来ます。もう1度押すと解除されます。

PB17を押すことで地表の画像表示がSRF/LRFと切り替わります。PB5'WHOT'同様目標が見えやすい方に切り替えます。

PB19でレーザー照射のON/OFFを切り替えます。レーザー照射ONの時は'LASE'と表示され、OFFの時は'ARM'と表示されます。またマスターアームスイッチがOFFの時ここには'OFF'と表示され、目標が他のものに隠れた場合は'MASK'と表示されます。
目標にレーザー照射が可能な場合はMPD上に'L'のサインが出ます。'MASK'されている場合は'M'のサインが出ます。

PB11を押すとメインメニューに戻ります。

FLIRによる目標指示の例
FLIRはA/Gレーダーよりも正確に目標を指示することが出来るため車両などの小さな目標に対して有効です。ここにFLIRを使った目標指示の例を示します。

まずA/Gレーダーページで目標を探し目標指示します。HRMを使う必要はありません。

目標を指示したらTARGETING IRページを開きます。するとMPD上にはA/Gレーダーで指示した目標(付近)をAUTOで追跡している様子が映し出されています。


A/Gレーダーで指示した目標の大まかな位置が映し出される。
左に目標らしき白い点が見える。

もし目標が映っていない場合はPB7押し視野を広げます。さらにはPB10'TRK'を解除し向きを変えて目標を探します。目標が見えにくい場合はPB5やPB17を切り替えます。

目標が確認できたらPB9を押し'MAN'に切り替え、PB10'TRK'を解除します。そしてPB3,8,13,18でトラッキングゲートを目標に正確に合わせ直してからPB10'TRK'を押し追跡を再開します。


手動で正確に目標を指示する。コンボイと思われる目標が確認できる。

PB1'CDES'を押すとMPD上に"DESIGNATE"と表示され目標指示完了となります。
指示後目標に接近するうちに追跡位置がずれていると思われる場合は1度'TRK'だけを解除してから位置を修正し、再度'TRK'を行います。