AGM-62 Walleye
ウォールアイ テレビ誘導滑空爆弾

AGM-62ウォールアイはベトナム戦争中、レーザー誘導爆弾より一足先に実用化されたTV誘導の滑空爆弾です。特徴は爆弾の先端に付けられたTVカメラの映像を見ながら目標の指示が行えることと、大きな4枚のフィンによって滑空するため射程距離が通常の爆弾より長いことです。

ウォールアイは発射時に目標を指示しておけば、後は母機からの誘導無しに自動的に目標へ向かって行く“撃ち放し”的な使い方ができます。これだけではTV誘導のマベリックミサイルと同じですが、ウォールアイではさらに爆弾から送られてくるTV画像を見ながら発射後も目標の指示を行うことが可能で、これにより遠くにある目標でも正確に爆弾を命中させることができます。ただし発射後の目標指示を行うにはAWW-13データリンクポッドを搭載していなければなりません。

使用手順
マスターモードをA/Gにし、ウォールアイ(HUDとSMSページでは“WE”と表示)を選択します。
SMSページにはTVシーカーの画像が映し出され、それと重ねてクロスヘアとMAP(ミサイル軸線位置)シンボルが表示されます。
ウォールアイに目標を指示する方法は2通りあります。
1つはレーダーで照準する方法です。SMSページに表示されているシーカーの状態が“CAGED”であることを確認します。もし“UNCAGED”になっている場合は[U]キーを押すと“CAGED”になります。対地レーダーで目標をロックするとウォールアイのシーカーもその目標をロックします。レーダー照準した場合はSMSページには目標が爆弾の最大射程に入るまでの時間(TTMR)が表示されます。目標が射程内にある場合はここに“IN RANGE”と表示されます。

もう1つはウォールアイのシーカーのTV映像で直接目標をロックする方法です。[U]キーを押してシーカーの状態を“UNCAGED”にし、SMSページにTDCがリンクされている状態で[Shift]+矢印キーを押すとシーカーのTV映像が動くので、目標をクロスヘアの中央に合わせて[Enter]を押すとロックされます。

機体にAWW-13データリンクポッドが搭載されていない場合は投下後はただ爆弾が着弾するの何もせずに待つだけとなります。しかしポッドを搭載してる場合は投下後も爆弾が着弾するまで誘導を続けることができます。
爆弾投下後もSMSページには滑空中の爆弾からのTV画像がリアルタイムで映し出されます。目標をロックしてないない(UNCAGE)状態で[Shift]+矢印キーを押せば、発射前と同様にシーカーの向きを動かせます。 ここで注意すべきことはシーカーを動かしただけでは爆弾の向きは変わらないことです。爆弾の向きはシーカーの向きとは別でSMSページではボアサイトシンボルで示されています。よってクロスヘアの中心とボアサイトシンボルが重なってるときはシーカーと爆弾の向きが一致していることになります。
TV映像を通して目標が発見されたら、クロスヘアの中心を目標に合わせて[Enter]キーを押すと目標がロックされます。すると爆弾は目標へ向かい始めます。このロックされている(CAGED)状態ではシーカーを動かすことはできません。さらに目標に接近したときにロックしている地点が目標とずれていると思われる場合は、[U]キーを押してロックを解除し、再びシーカーを動かして目標をロックしなおすことができます。

ウォールアイはAGMとミサイルの型式名がついているものの推進力は持っていません。そのため投下時に十分なエネルギーを与えてやらねば爆弾は目標手前で落ちてしまいます。爆弾に高いエネルギーを与えるにはより高高度・高速度で、さらには仰角40〜45度程で投下してやるようにします。誘導は左右と手前には効きますが、射程を延ばす方向にはあまり効かないと思ったほうが良いでしょう。いずれの方向にしても軌道修正には限界があるので、あまりにかけ離れた方向に投下した場合も命中は望めません。