AGM-84 Harpoon
ハープーン 対艦ミサイル

AGM-84Dハープーンは対水上艦攻撃用ミサイルです。最大射程は120kmにもなるため敵の艦対空ミサイルの射程外から攻撃することができます。
ハープーンには2つの発射モードがあり、さらに飛翔パターンや探査範囲などを設定することで様々な攻撃方法をとることができます。

ハープーンのSMSページ表示
画面下半分には現在のプログラム設定が表示されます。
MODEは発射モード、FLTは飛行高度、、TERMは終端モード、SEEKは探査範囲、SRCHは探査開始距離です。これら設定はプッシュボタンを押すことで変更できます。
PB6〜10
ボタン下のラベルには選択可能な兵器の略称が表示されています。ボタンを押すとその兵器が選択され、ラベルが枠で囲まれます。

PB11 GUN
機関砲モードに切り替わります。

PB12/13 UP/DWN
設定項目の切り換えまたは数値の増減に使用します。

PB14 STP
HARMが複数搭載されている場合、ボタンを押すことで発射するステーションを選択することが出来ます。

PB5 MODE
発射モードを切り換えます。ボタンを押してこのオプションをオンにしてからUP/DWN(PB12/13)を押すことでMODEをR/BLまたはBOLに切り替えることができます。

PB4 FLT
ミサイルが巡航する飛行高度を設定します。このオプションをONにしてからUP/DWNを押すとFLTがHIGH/MED/LOWと切り換わります。
巡航高度がHIGHの場合、ミサイルは空気の薄い高々度を飛行するため射程距離を最大にすることができ、さらにシーカーが探査できる範囲も広くなります。その反面、敵のレーダーに早く探知されてしまいやすいため迎撃や妨害を受けやすくなります。逆にLOWにした場合はミサイルは海面すれすれを飛行するため敵に探知され難くなりますが、射程距離は大幅に短くなり、シーカーの探査範囲も狭くなります。MEDは中高度を飛行するため、効果もHIGHとLOWの中間となります。

PB3 TRM
ミサイルが目標に突入する際の終端飛翔パターンを設定します。このオプションをONにしてからUP/DWNを押すとTERMがSKIMまたはPOPに切り換わります。
SKIMはスキミング(海面すれすれの飛行)をし、目標の真横から突入します。低い位置から目標に迫るため迎撃が困難ですが船体の装甲が厚い場合は大きなダメージが与えられない場合があります。POPは目標の上から突入します。低高度から接近した場合でも一旦上昇を行なうため迎撃を受けやすいものの、艦の上部から突入することで艦橋などに命中し多大なダメージを与えることが出来ます。

PB2 SEK
シーカーの探査範囲を設定します。このオプションをONにしてUP/DWNを押すとSEEKがLRG/MED/SMALLに切り換わります。LRGにすると探査範囲が最も広く目標を発見しやすくなりますが目標の識別能力が低くなります。逆にSMALLの場合は探査範囲は狭くなってしまいますが、目標識別能力が高くなりデコイなどにだまされ難くなります。MEDはLRGとSMALLの中間となります。

PB1 SRCH
BOLモードの際のアクティブシーカーの作動開始距離を設定します。このオプションをONにしてUP/DWNを押すとSRCHを10nmの単位で増減できます。例えば味方の艦船が20nm先にいて敵艦が50nm先にいるような場合、SRCHが10nmだと味方の船に命中してしまう可能性があるので40nmに設定すれば敵艦のいる手前から探査を開始することができます。

PB20 PROG
プログラムを切り換えます。ボタンを押すとPROGが1〜5まで切り替わり、そのプログラムに保存されていた設定が呼び出されます。

PB15 SAVE
ボタンを押すと現在の設定がプログラムとして保存されます。プログラム1〜5に別々の設定を保存することが可能です。

R/BLモード
R/BLモードはレーダーで目標を指示して発射するモードです。目標をレーダーで捉える必要はあるものの、目標の位置を突き止めてから発射を行なうため命中率が高くなります。


目標を対地レーダーで指示します。目標となるのは海上ターゲットなのでSEAモードを使用するのが最良です。指示目標がHUD越しに見える場合はその位置にTDダイヤモンドが表示されます。

指示した目標がまだミサイルの射程外である場合にはHUDとSMSページにはTTMR(目標が最大射程に入るまでの時間)が表示されます。TTMRが表示された場合はこれが0になるまで接近を続けるか、FLTをLOWやMEDにしている場合はMEDもしくはHIGHに変更することでより早く射程内に捉えることができます。
目標が射程内に入るとHUDとSMSページにはIN ZONEと表示されるので武器発射ボタンを押します。ハープーンは完全撃ち放し式なので発射後すぐにレーダーロックを解除し針路を反転しても構いません。

HUDにOFF AXISと表示されている場合はミサイルを発射する方向と目標のいる方向のずれが過大であるので目標をより正面に捉えねばなりません。またALTと表示された場合は機体の高度がミサイルの発射可能な高度よりも低いので高度を上げねばなりません。

BOLモード
BOLモードは目標を指示せずに発射するモードです。目標のいるおおよその方向は分かっているものの、母機のレーダーでは捉えれられない場合などに使用します。

発射は敵艦がいると思われる方向に機首を向けて武器発射ボタンを押します。ミサイルはSEEKで設定した距離からアクティブシーカーを作動させ目標を探しながら飛行し、目標を探知するとその目標に突入します。目標を発見できなかった場合は攻撃は失敗してしまいます。