FLIR
前方監視赤外線ページ

FLIRページにはTFLIR(標定用前方監視赤外線)ポッドが捉えた赤外線映像が映し出されます。さらにこのページではTFLIRポッドを操作して目標の指示やレーザーの照射等を行うことができます。
TFLIRはレーザー誘導爆弾の誘導など主に対地攻撃用に用いられますが、空対空戦闘時にも目標の補足・追跡に使用することができます。

対地モード
マスターモードがA/Gの場合、FLIRページは対地モードとなります。


状態はTFLIRポッドの作動状態を示しています。“OPR”と表示されていれば正常に機能していることを、“RDY”とある場合は故障していることを示しています。
LOSキューは現在TFLIRがどの方向を向いているかを図示しています。このシンボルが画面中央にある場合は機体の真下、上にある場合は前方、下にある場合は後方、左右にある場合はそれぞれ左右を向いていることを示しています。また画面左上にはその向きが数値でも示されていて、上段(AZ)は方位角、下段(EL)は上下角です。AZ030R/EL010Dとあれば正面より30°右、機体水平線より10°下を向いていることになります。

LOSが目標にロックされていない場合、TDCがリンクされていれば[Shift]+[矢印]キーでLOSを動かすことができ、[Enter]を押すとレティクルの指す現在の位置がロックされ自動追跡されます。

プッシュボタンの機能は次の通りです。

PB2/3 BRT
画面の明るさを調整します。

PB4/5 LVL
映像取得レベルを調整します。

PB6 WIDE/NAR/ENAR
視野を切り換えます。WIDEがもっとも広い範囲を映し出します。PBを押しNARにするとWIDE画面のうちFOVキューの範囲が拡大表示されます。さらにPBを押しENARにするとNARの中央部分が拡大表示されます。さらにPBを押すと視野はWIDEに戻ります。

PB7 ALAS/MLAS
レーザー照射のON/OFFを自動で行うか手動で行うかを切り換えます。レーザー誘導爆弾の場合、レーザー照射の開始が早すぎても遅すぎても命中率が悪くなってしまうので、自動(ALAS)にしておけば適切なタイミングでレーザー照射を行ってくれます。またレーザー誘導型マベリックを使用する際などは手動(MLAS)にしたうえで[Caps Lock]キーを押すことでレーザー照射をON/OFFできます。レーザー照射中はレーザーの状態表示が“L ARM”から“LASE”の点滅表示になります。

PB9 RTCL
画面中央のレティクルの表示/非表示を切り換えます。

PB12 TGT
このオプションをONにするとTFLIRは現在の指示目標を追跡します。

PB13 VV
このオプションをONにするとTFLIRの視点は機体前方に固定されます。無誘導兵器でCCIPモードを使用している場合は視点は着弾予想地点を向きます。

PB14 RST
PBを押すと視点は機体前方に戻ります。

PB16 DCLTR
このオプションをONにすると水平線、速度・高度を非表示にします。

PB18 MENU
PBを押すとメインメニューに戻ります。

PB19 WHT/BLK
赤外線映像の表示方法を切り換えます。WHTの場合は温度の高い部分ほど白く、低い部分ほど黒く表示されます。BLKの場合はWHTの反転となります。

対空モード
マスターモードがA/Aの場合、TFLIRは対空モードとなります。
目標の捕捉・追跡のほか、望遠が利くため目標の目視識別にも役立ちます。

表示や操作方法はA/Gモードとほぼ同じです。
追跡中の目標は追跡ボックスで囲まれます。

PB12 L&S
このオプションをONにするとTFLIRは現在のL&Sターゲットを追跡します。

PB13 BST
このオプションをONにするとTFLIRの視点は機体前方に固定されます。