Unguided Bomb 無誘導爆弾 |
無誘導爆弾の最大の長所は安価であることです。そのため低価値目標や精密誘導を必要としない場合に多用されます。
無誘導といっても照準さえ正確に行えば目標に命中させられるわけで、F/A-18Eではコンピュータが正確な着弾点を計算することでそれを可能にしています。
無誘導爆弾のSMSページ表示
画面下半分には現在のプログラムに設定されている内容が表示されています。
MODEは爆撃モード、DRAGは抵抗、HOB(クラスター爆弾のみDRAGの代りに表示)は炸裂高度、SEQはシーケンス、QTYは投下数、MULTはステーションの数、INVは投下間隔です。
これら設定はプッシュボタンを押すことで変更可能です。だだしSEQのみはQTYとMULTの設定により自動的に決められます。
PB6〜10
ボタン下のラベルには選択可能な兵器の略称が表示されています。ボタンを押すとその兵器が選択され、ラベルが枠で囲まれます。
PB11 GUN
機関砲モードに切り替わります。
PB12/13 UP/DWN
設定項目の切り換えまたは数値の増減に使用します。
PB5 MODE
爆撃モードを切り換えます。ボタンを押してこのオプションをON(ラベルが枠で囲まれた状態)にしてからUP/DWN(PB12/13)を押すとMODEがAUTO/CCIP/MANと切り替わります。
PB4 DRG
Mk.82SE/Mk.82R/Mk.84Rのような高抵抗爆弾の抵抗を切り換えます。このオプションをONにしてUP/DWNを押すとDRAGがFF/RETARDと切り替わります。これらの爆弾をRETARDで投下すると、爆弾に装着された減速装置(バリュート等)が開き落下速度を遅くなるので投下母機が爆発に巻き込まれる可能性を低くします。FFにすると通常の自由落下となります。
PB4 HOB
選択兵器がクラスター爆弾の場合はPB4のラベルはHOBとなり、クラスター爆弾を炸裂させる高度を設定します。このオプションをONにしてUP/DWNを押すことでHOBを100〜2500ftの範囲で設定できます。HOBが高いほど子爆弾は広範囲に広がることになりますが、それだけ子爆弾が目標に命中する確立が低くなります。逆にHOBを低くすれば範囲は狭くなるぶん子爆弾がそこに集中します。ただ狭い範囲を攻撃するならMk83等を使用するほうが効果的と思います。
PB3 QTY
1度に投下する爆弾の数を設定します。このオプションをONにしてUP/DWNを押すとQTYが増減します。
PB2 MLT
同時に使用する兵装ステーションの数を設定します。このオプションをONにしてUP/DWNを押すとMULTが増減します。
PB1 INV
爆弾の投下間隔を設定します。このオプションをONにしてUP/DWNを押すとINVを50〜950ftの範囲で設定できます。
PB20 PROG
プログラムを切り換えます。ボタンを押すとPROGが1〜5まで切り替わり、そのプログラムに保存されていた設定が呼び出されます。
PB15 SAVE
ボタンを押すと現在の設定がプログラムとして保存されます。プログラム1〜5に別々の設定を保存することが可能です。
AUTOモード
AUTOモードは爆弾の投下を正確なタイミングで自動的に行なうモードです。また目標を直接見なくても照準できるので水平爆撃や遠距離からの攻撃を可能にします。ただしこのモードを使用するにはA/Gレーダーで目標を指示しておく必要があります。
CCIPモード
CCIPモードは目視で照準を行なうモードです。目標をレーダーロックする必要がないので至近距離の目標を咄嗟に攻撃するときに便利です。
着弾点がHUDの表示範囲の下端より下にある場合はDIL上に反射CCIPキューが表示されます。これはCCIPクロスは反射CCIPキューがHUDの下端より上にある分だけ実際は下にあるということを示しています。この場合は機首を下げて行けば反射CCIPキューはDILに沿って下がって行き、反射CCIPキューがHUD下に隠れたところから今度はCCIPクロスが上がってくるようになります。
低高度から爆弾を投下すると、爆弾が爆発したときに投下した航空機まで爆発に巻き込まれる恐れがあります。破片キューは現在選択されている爆弾が影響を及ぼす高度を示すもので、もしこれがベロシティーベクターより上にある場合は爆発に巻き込まれる危険があります。爆発に巻き込まれないようにするには破片キューより上の高度から投下するか、少なくとも爆弾が起爆する前に爆発の影響範囲から離脱するようにします。
MANモード
手動投下モードです。HUDには固定照準が表示され、武器投下ボタンを押せば爆弾は直ちに投下されます。
他のモードが使用できれば利用する価値は無いでしょう。