Cannon (Air-to-Air Mode)
空対空機関砲

ミサイルの性能が向上した現代では機関砲による戦闘の機会はほとんど無くなりましたが、それでも偶発的に起きる可能性はあります。F/A-18EにもM61A1 20mm機関砲が固定装備されています。

機関砲はマスターモードや選択兵器にかかわらずトリガーを引けばいつでも射撃できます。しかし目標に正確に命中させるためには照準が必要となるので、機関砲を使用する際は機関砲発射モードに切り換えます。
マスターモードをA/Aにし、SMSページのPB11を押すか[2]キーを押せばA/A機関砲モードになります。

機関砲モードのSMSページ表示
残弾数は現在搭載されている機関砲の弾丸の数です。F/A-18Eは最大で400発の20mm弾を搭載できます。当然この数字が0になれば機関砲はそれ以上発射されなくなりますが、弾が残っている場合でも故障等で発射できなくなる場合があります。その場合はこの下に“FAIL”と表示がされます。

PB3 AGUN
PB3を押してAGUNが枠で囲まれると、スマートトリガーが機能します。これはパイロットがトリガーを引いても、SHOOTキューが出ていない場合は射撃が行なわれないようにするものです。逆に言えばトリガーを引いたままでいれば照準が合ったときだけに弾が発射されるということです。これを使用すれば無駄な弾を撃たずに済むことになります。しかしスマートトリガーを使用したからと言って必ずしも弾丸が命中するとは限りません。

PB20 HIGH/LOW
機関砲の発射率を切り換えます。HIGHではM61A1の最速毎分6000発に、LOWでは毎分4000発に抑えられます。LOWにすると弾の消費を抑えられますがその分短時間で与えられる命中弾は少なくなります。

PB19 FNNL
FNNLオプションをオンにするとレーダーロック目標の有無に関わらずHUDにはファンネルが表示されます。

PB11 GUN
どの兵器のSMS表示でもPB11を押すことで機関砲モードに切り替わります。再度PB11を押すと機関砲が選択される前のモードに戻ります。

機関砲誘導モード
レーダーロックされている目標がある場合のHUD表示は下のようになります。


ロックしている目標はTDボックスで囲まれます。この目標に照準を合わせるには、レティクルの中心にあるピッパーと呼ばれる点がこの目標と重なるように機体を操縦します。
ピッパーが目標に重なって命中が期待できるときには、TDボックスの上にSHOOTと言う文字が出てパイロットに射撃を促します。スマートトリガーがONのときはこのSHOOTが出ているときのみ機関砲が発射できます。

HUDには目標との距離(RNG)と接近率(VC)が表示されます。接近率の数値が−の時は目標が遠ざかっていることを示しています。接近率が大きいときは目標を追い越さないよう注意が必要です。

目標がレーダーの追跡可能範囲外に出るなどしてレーダーロックが解除されると、HUDは次のファンネルモードに自動的に切り替わります。

ファンネルモード
目標がレーダーでロックされていないときはHUD表示は左のようになります。

揺れ動く2本の曲線がファンネルと呼ばれ、この2本の線の間隔は距離500〜3000フィートで見える幅50フィートを表しています。そしてこの2本の線の中心が発射された弾丸がその距離を通過する位置を示しています。
つまり翼幅50フィートの目標の両翼端がファンネルとちょうど重なって見えたときに照準が合っていることになります。

全ての航空機が必ずしも翼幅50フィートというわけではないのでパイロットの目測に頼る部分は大きいのですが、レーダーの故障やEMCON状態で射撃を行なう際には大きな助けとなります。

このモードの間レーダーはCAGQ(機関砲補足)となっていて、目標が補足されると自動的に機関砲誘導モードに切り替わります。