View
視点

内部視点
最近のPC用フライトシミュレーターはフライトモデルやアビオニクスが良く再現されています。しかしどんなにリアルなシムでもPCでは再現しきれない部分があり、“視点”もその1つと言えます。
パソコンのディスプレイでは思い通りに360度を見渡すのは難しいことです。そして視野も狭いので自分がどこを向いているのかが分からなくなったりすることもあります。
FALCON4.0でもそれは変わらないものの、いままでのFSよりはかなり工夫がされています。

HUD Only View [1]
コンソールを消して画面いっぱいに前方を映し、中央には大きくHUD表示がされます。さらに標準では画面左右下にMFD画面が表示されます。
この視点の長所は視野が広いということとHUDが大きくて見やすいということです。またコンソールが表示されないぶん処理速度が早いのでフレームレートが高いというのも大きなメリットと言えるでしょう。逆に短所としては当然ながらコンソールが見られないことと実際には見えない方向も見えてしまいリアリティに欠けることです。

この視点だけの機能として画面左右上にも2つのMFDとは別のMFD画面が表示させられます。左上は[Shift]+[ [ ]、右上は左上は[Shift]+[ ] ]で表示を切りかえられます。特にこの視点では見ることの出来ないRWRを表示させると便利です。

また[5]キーを押すと視野内にいる目標がロックされ、その目標が画面外に出たとき画面中央下にEXTEND FOV VIEWのウィンドウが現われ目標を追跡表示します。追跡する目標は[5]キーを繰り返し押すことで切り替わります。目標を追跡できる範囲はPadlock Viewと同じです。

2D Cockpit View [2]
デフォルトの視点です。ゲームでも主にこの視点を使うことになるでしょう。
この視点ではクリッカブルなコンソールが表示されます。計器読んだりマウスを使ってMFDのオプションセレクトボタンを押したりできるのはこの視点だけということになります。
デフォルトでは視点は正面やや下、HUDやMFDが見える方向になっています。[↑][↓][←][→]キーを押すかマウスで画面の一番端(矢印のカーソルになる)をクリックするとその方向に視点が切り替わります。正面以外の視点では機体の状態がわかるように画面右下または左下にADIと速度などが表示されます。

Virtual Cockpit View [3]
2Dコックピットと異なり任意の方向を見ることができます。つまり[↑][↓][←][→]キーを押すとあたかも実際にパイロットが首を動かしたかのように視点がその方向に滑らかに移動します。ただし真後ろを見ようとすると“コン!”とヘルメットがヘッドレストに当たる音がしてそれ以上振り向くことが出来なくなっています。
この視点の長所は臨場感であると言えます。そして任意の方向が向けるのでPadlock Viewを使う上でも重要となります。短所としては計器類が見にくいこととコンソールがクリッカブルでないことです。

この視点で[Shift]+[3]を押すと画面左にSA(Situation Awareness)バーと呼ばれるウィンドウが表示されます。これは360°自由に動く視点が現在どの方向を向いているかを示しています。さらに一番下にはアナログ計器が表示されているので機体の飛行状態を常に確認できることが出来ます。この機能は激しく動く敵機を目で追い続けなければならないPadlock Viewのためにあると言えます。

Padlock View [4]
Padlock Viewは基本的にはVirtual Cockpitと同じですが1つの目標を自動的に追い続けます。特にドッグファイトやミサイルの回避時に重要となる視点です。目標がいない場合はVirtual Cockpit Viewと同じになります。

目標をロックするには(Realisticの場合)他の視点で目標の方向を向き、[4]キーを押します。このとき視野に複数の目標がいる場合には[4]キーを繰り返し押すことでロックされる目標が切り替わります。選択された目標は最初黄色い◇で囲まれ、そのまま他の目標に切り換えなければ赤い□で囲まれ完全にロックしたことになります。
なおロックされる目標には優先順位が決まっています。さらに優先順位はマスターモード毎に異なります。
    空対空モード
  1. SAM
  2. 自分がロックしている敵機
  3. 自機を攻撃している敵機
  4. 自機のレーダーで捉えた敵機
  5. その他の敵機
    空対地モード
  1. SAM
  2. 自分がロックしている目標
  3. 射撃している敵車輌
  4. 自機のレーダーで捉えた敵車輌
  5. その他の敵車輌
    航法モード
  1. 味方の飛行場
  2. SAM
  3. 空対空モードと同じ脅威

Padlockできる距離は8nm以内です。またSETUP/SIMULATIONのPADLOCKINGをRealisticにしている場合は目標が機体の真後ろや真下などの死角に隠れた状態が3秒ほど続くとロックが解除されてしまいます。


視点に関するその他の機能としては

[L]キーを押すと画面の中央部分をクローズアップします。地上の様子やパッドロックした航空機を確認するのに便利です。小さいPC用ディスプレイのための機能と言えます。

[N]キーを押すとナイトビジョンになります。赤外線映像なので夜間でも外の様子を鮮明に見ることができます。