Loock Up, Look Down

FALCON4.0のミッションを行う上でレーダーで敵を見つけることはもっとも重要なことです。レーダーで敵をロックしないことにはミサイルで攻撃することもできません。
FALCON4.0のレーダーの捜索範囲は実機と同じ様に再現されています。まずレーダーは前方しか走査することが出来ません。F-16では最大でも前方60度の扇形の範囲に限られます。つまり側方や後方の目標をレーダーでは捉えることはできないということです。これはよく知られていることと思います。

しかし意外と見落とされがちなのが垂直方向の走査範囲です。下の図で示しているように垂直方向の走査範囲も水平方向と同様に扇形となっています。


暗い部分にいる敵はレーダーに映らない。

この図が示していることは自機の近くほどレーダーの死角が出来やすいということです。遠いところでは高々度から低高度まで広い範囲の目標を発見できることができます。しかしそれらと同じ高度を飛んでいる目標でも近くにいる場合には見つけにくくなります。ゲーム中、目の前に敵が見えているのにレーダーには映っていないというときはまずこのレーダーの死角に入っている場合がほとんどです。
レーダーカーソルの右には2つの数値が表示されます。これはその地点におけるレーダーの走査範囲を高度で示しています。たとえは23,09と表示されている場合は高度9,000〜23,000フィートの間を操作していることを示しています。つまりこの位置に高度5,000フィートで飛行中の敵がいてもレーダーには映らないことになります。

そこでこの上下の死角に入っている目標を発見するためにレーダーのチルトアングル(仰・俯角)を変えるという操作が必要になります。

自機の飛行高度より高々度の目標を探したい場合は[F7]キーを押して走査範囲を上向き、つまり“ルックアップ”にします。仰角を大きくするほどより真上に近い目標を発見できることになります。当然その分下方向の死角は増えることになります。自分が地表近くの低高度を飛んでいる場合には下方を走査する必要はないので仰角を大きくし上方を警戒するようにします。


ルックアップ

低高度の目標を探すには[F5]キーを押して下向き、“ルックダウン”にします。旧式のレーダーではこのルックダウンは地面からの乱反射(クラッター)があるため目標の発見が非常に難しかったのですがF-16などに搭載されているような最新のドップラーレーダーではこのクラッターを除去して自分より低空の目標でも探知できるようになっています。低空の敵攻撃ヘリコプターなどを発見する際には必要な操作と言えます。

ルックダウン

ただしルックダウンにしたからといって必ずしも低空の目標をすべて発見できるとは限りません。これは地表の起伏による死角があるためです。この場合はレーダーでも目視でも探知はできないので特に高い山があるような場所ではその陰に敵が隠れている可能性があることに注意すべきです。


地形による死角

FALCON4.0ではMiG-19やMiG-21などの旧式戦闘機が能力の低さをカバーするためにこの山陰を利用した待ち伏せ作戦“Ambush CAP”を行っていることが多いようです。そのため高々度飛行している戦闘機(こちらは逆にMiG-29やSu-27などの新型機が多い)だけに気を取られているとこれら低空の戦闘機に不意打ちを食らう可能性があります。
低空は目視でも死角ができやすい場所なので特に注意すべきでしょう。