Medium Range Missle
中射程ミサイル

F-16が使用する中射程ミサイルはAIM-120 AMRAAMとAIM-7“スパロー”の2種類です。
AIM-7は発射母機から放射されたレーダー波が目標に当たって反射してくるのを感知して追尾するセミアクティブレーダー誘導のミサイルです。そのため発射母機はミサイルが命中するまで目標にレーダー波を当て続けなければならないという制約をうけます。
AIM-120はミサイル自体がレーダーを搭載しているので最終誘導はアクティブレーダーで行なわれます。そのため発射母機は最後までミサイルを誘導する必要が無く、すぐに離脱したり他の目標を攻撃したりすることができます。ただしミサイルに搭載されているレーダーの出力は強力ではないので途中まではAIM-7同様に誘導する必要があります。

MRMを使用するにはHUDの左下に"MRM"と現れるまで[Enter]キーを押します。AIM-120とAIM-7の種類のMRMが搭載されている場合にはSMS:AAMページの表示で確認します。

AIM-120
目標をレーダーロックします。HUDでは目標がTDボックスで囲まれます。目標がHUDの視界外にいる場合にはターゲットロケーターラインが表示されるのでHUD内に捕らえるよう機を旋回させます。



MRMを選択するとHUDにはレティクルと飛ばれる円が表示されます。このレティクルはAIM-120のシーカーの視野の範囲を表していてSRMよりも大きな円となっています。
レティクルの外側に接するカレット(V)は目標の向きを表していて、0時の位置にあるときは目標の正面、3時の位置にあるときは左側、6時の位置にあるときは真後ろを向いていることになります。
さらにレティクルは目標との距離をも表していて、最初は円となっていますが目標と12000フィートより接近すると反時計回りに欠けて行き、9000フィートであれば9時の位置まで欠け、6000フィートで半分となります。目標との距離はHUDの右下に数値で表示されます。

アタックステアリングキューは目標との衝突コースを示すもので、目標に最短時間で接近する場合にはこのシンボルをHUDの中心に来るように針路を変えます。

HUDの右側にはDLZ(Dynamic Launch Zone)と呼ばれるスケールが表示されます。これはミサイルの射程の範囲を示すもので2つの範囲があります。
1つはRmax1からRmin1が示す範囲でこれは目標が機動していない場合に有効な射程です。もう1つはRmax2からRmin2が示す範囲で目標が回避のため機動をする場合に有効な範囲です。これは機動する目標を追うためにミサイルが旋回することでエネルギーが失われ射程距離が短くなるためです。
DLZの右側に接するカレットは現在の目標との距離で、数値は接近率です。
目標との距離がDLZ内にあるときにはTDボックス内のシンボルが点滅し発射の機会であることを知らせます。

DLZの下にはミサイルの残り飛行時間(シーカー作動または命中までの時間)が表示されます。ミサイルを発射していない場合でも現在発射した場合の飛行時間が表示されています。ミサイルを発射するとその下に現在飛行中のミサイル(ミサイルが複数発射されている場合には一番最初のものについて)の残り飛行時間が表示されます。
Axxとある場合にはミサイルに内蔵されたアクティブレーダーが作動するまでの残り時間を示し、Txxとある場合は命中までの残り時間を示しています。T 0になったときにTDボックス内に閃光が見えたのなら目標に命中したと言えるでしょう。
残り時間がAからTに変わりAIM-120のアクティブレーダーが作動した場合には目標のレーダーロックを解除し、他の目標をロックしたり戦場を離脱してもかまいません。

AIM-7 SPARROW
スパローの使用方法はAIM-120とほぼ同じですが異なる点はミサイルが命中するまで誘導を続けなければならないことです。
ミサイルを発射するとミサイルの残り飛行時間がAxxと表示されるのでA 0になるまでは目標にレーダー波を照射し続けなければなりません。