MultiFunction Display
Radar/IRST scope

HUDに次いで重要な計器はF-16であればMFD、MiG-29ならレーダースコープです。

F-16のMFD
MFD(多機能表示装置)はその名の通り1つで様々な情報を表示する機能を持っています。F-16のコックピットにはこのMFDが2つ装備されていて、パイロットは必要に応じてそれぞれのMFDの機能を切り替えます。
左右2つのMFDの機能は全く同じです。MFDの操作はディスプレイを囲むように付いている20個のプッシュボタンをマウスでクリックすることで操作できます。またモードの切り替え等一部の操作はキーボードでも行なう事が出来ます。
左のMFDのモードの切り替えは[Insert]、右のMFDは[Page Up]で行ないます。

WEP
AA、AG兵器や燃料タンクの選択が出来ます。

STAT
機体のシステムの作動状況を確認できます。OKであれば正常ですがダメージを受けた箇所はDAMAGEDと表示されます。またAWACS機がいない場合にはNONEと表示されます。

STORE
兵装ステーションに搭載されている兵器のタイプとその残数、M61A1の残弾数、チャフ・フレアの残数を確認する事が出来ます。

以下はレーダーモードです。2つの空対空モードと4つの空対地モードがあります。
自機のレーダーもしくはAWACSが捕らえた目標は敵機は三角形、味方は円形、地上目標は四角形で表され、各シンボルから伸びている短い線がその目標の進行方向を示しています。
レーダーの表示範囲は[s][x]キーで拡大縮小ができ、[Shift]と同時に押すとより早くズームされます。2つのMFDに別々のレーダーモードを使用することは出来ません。

SAM AA
空中の目標に加え、SAMとその脅威範囲、ステアポイントを表示します。空対空兵器選択時には標準的に使われるモードです。

ACM
空中の目標のみを表示します。

SAM AG
SAM AAとほぼ同じですが空中目標ではなく地上目標が表示されます。空対地兵器選択時に標準的に使われます。

FTT
建物など固定目標のみを表示します。

GMT
車輌等の地上の移動目標のみを表示します。

MAP
レーダーで操作した地形の様子を表示します。色が明るいほど高い地形を表しています。

LANT
LANTIRNポッドからの映像を表示します。レーザー誘導爆弾使用時のレーザー照射に使います。




MiG-29のRadar/IRST scope
MiG-29のコックピットパネル右上部には1つのCRT計器が装備されています。これはMFDとは異なりレーダーやIRSTからの情報を表示するだけの機能しか持っていません。

レーダーの表示範囲は[s][x]キーで拡大縮小ができます。また[Insert][Page Up]でモードの切り替えが出来、IRSTモードでは空中目標のみが表示されるようになります。表示されるシンボルの意味はF-16と同じです。