Fuel Gauge

燃料切れは車輌や艦船と異なり航空機にとっては致命的です。そのため飛行中は敵だけでなく自機の燃料にも気を配らなければなりません。敵領内の奥深くで“BINGO”と警告されてから引返しても基地にたどり着く事はまず出来ないでしょう。
なおいずれの燃料残量計も機内燃料タンクの残量のみを示すものです。機外燃料タンク(投下タンク)の残量計はありませんが、燃料は機外タンクから先に使われるため機内の燃料が減り始めたらすでに機外タンクは空になっています。

F-16の燃料残量計と燃料流量計
F-16の燃料残量計はコックピットパネルの一番右側、サイドコンソールのあたりにあるため視点を動かすかキーパッドの[3]を押さなければ目に入りません。白く太い針のあるダイヤル型の計器です。

タンク内に燃料が十分あるとき針は右側に振り切れていますが、燃料が少なくなってくると針が左に動き始め一番左を指したときには空となります。
ここで注意すべきなのは針が一番右にあるときは必ずしも満タンを意味しているわけではでは無いということです。つまり針が動き始めた時点ですでに燃料が残り少なくなってきているということです。そしてこの針が真ん中を指したときに“BINGO”と音声で警告されます。


燃料のマネージメントをするうえで役立つのがコックピットパネル右側にある燃料流量計です。流量計は現在エンジンへ流れ込む燃料の量を示すものでつまり燃料の消費量を示すことになります。
通常スロットルを開けばその分燃料流量も増えますがアフターバーナーを使用するとその量が劇的に増える事がこの計器で見て取れます。出力120%では出力100%比べて流量は2割増しではなく2倍以上に跳ね上がり、最大の出力150%では5倍以上にまでなってしまうのでアフターバーナーは離陸時や戦闘時以外は出来るだけ使用を控えた方がよいことがわかります。

MiG-29の燃料残量計
MiG-29の燃料残量計はコックピットパネルの右側、レーダースコープのすぐ下にあります。
横向きの白い針は残量に応じて上下に移動します。これが一番上にあるときはほぼ満タンの状態であり一番下に来たときは空ということになります。
F-16よりは見やすいい位置にあるので敵を追うのに夢中になりがちなドッグファイト中でもたまに確認するようにすれば適当なところで離脱し燃料切れを避ける事ができます。