Deathmatchでの戦術

デスマッチ(以下DM)は基本的には自分以外のプレイヤーは全て敵であり、戦場で目標を見つけたらすかさず攻撃を仕掛け出来るだけ多くの敵を撃墜し、また自分はなるべく相手の攻撃にやられないようにします。また撃墜されても減点はされませんが地面に激突すると減点となってしまうのでやられたら素早く[ENTER]キーを押す癖をつけておくべきです。

索敵・接近
まず敵である他のプレイヤーを見つけなければなりません。飛び立った飛行場のすぐ近くで戦闘が行なわれていればすぐ見つかるでしょうが、そうで無い場合は設定されている飛行ルートに従って飛行すれば戦場全体の中央に行く事ができ他の飛行場から来たプレイヤーと遭遇することが出来ます。またマップやレーダーに表示されている他の飛行場に向かって行けばその飛行場から離陸したプレイヤーと遭遇する可能性が高くなります。

敵を見つける際は通常はレーダーを使用します。しかしレーダーの使用は相手にもこちらの存在や攻撃の意図を知られるおそれがあるので出来るだけ控える方が戦いを有利にできます。特にミサイルで相手をロックしてしまうと確実に相手に警戒され、ほとんどの場合こちらに向かって来ます。そこでレーダーで敵を見つけおおよその位置を掴んだらすぐにレーダーを切って飛行するようにします。ただしその場合でもレーダーを長い間切っていると新たな敵機の出現に気付くのが遅れることがあるのでたまに一瞬だけレーダーをつけて状況を再確認するのが良いでしょう。ただしその一瞬の使用でも他のプレイヤーに気づかれる可能性はあります。

索敵・接近という点ではMiG-29はIRSTが使えて圧倒的に有利と言えます。IRSTはこちらからは何も放射せず相手からの赤外線を探知する事で敵機の位置を知るというもので使用しても相手にはこちらの存在を知られる事はありません。レーダーに比べて探知距離が短いとはなっていますがDMの戦場であればIRSTの探知距離で十分なため離陸したらすぐに[Scroll Lock]を押しIRSTに切り替えて良いでしょう。
IRSTが使えないF-16では代わりにAIM-9Mサイドワインダーのシーカーを使うという手もあります。サイドワインダーのシーカーはレーダーのON/OFFに関わらずIRST同様に目標からの赤外線を探知します。レーダーを切ってサイドワインダーを選択すれば正面に目標がいる場合サークルがその目標に重なります。ただし目標までの距離や種類など情報は得られないのでやはりレーダーの短時間使用とうまく組み合わせて使うのが良いでしょう。

ただしたとえレーダーを切っていても相手のレーダーには見つかってしまいます。そのためこちら側を向いている敵機はたとえレーダーを使っていないようであってもこちらに気づいている可能性は高いです。

逆にこちらもなるべくTWI(脅威警告表示器)を見ながら飛行し敵の一瞬のレーダー使用をも逃さない様にするのが望ましいでしょう(MiG-29の場合はコックピットの下のほうにあるので見ながらの飛行は難しいですが...)。また背後からの不意打ちを受けない様にするためにもたまに360度旋回して周囲の状況を再確認するのが良いでしょう。

戦闘
戦闘はほとんどの場合お互いあるは一方的にミサイルを撃つことから始まります。
お互いに撃ち合う場合は牽制的な意味が強いので撃つのは1発で十分でしょう。たまに一気に全弾を撃ってくるプレイヤーもいますが相手が慣れたプレイヤーであれば簡単に避けられてしまうため沢山撃っても意味はありません。ただし全く撃たないと向こうが撃ってきた場合、こちらが回避行動しているうちに相手に有利な位置を占められてしまうおそれがあるので1発は撃っておくほうが無難です。
目標が既に他のプレイヤーと交戦中でミサイルの命中が望めそうな場合には2発撃っても良いでしょう。目標がノーダメージでも2発命中すれば撃墜できます。もちろん相手が既にダメージを受けていたなら1発無駄にすることになります。

相手との距離が狭まると機銃で戦うことになります。機銃戦では弾を命中させやすく反撃を受けにくい相手の6時(目標の真後ろ)の取り合い、つまりドッグファイトとなります。ドッグファイトでの戦術は他のFSと同様です。スピード(エネルギー)には特に気を遣い、速度と高度を落としすぎない様に注意します。またこのゲームはラダーの効きがかなり良いのでこれを利用すると効果的です。


F16プレイヤーの6時を完全に取ったところ。相手はハーフロールからダイブして
振り切ろうとしているがこちらも同じ機動で付いて行き射撃のチャンスを伺う。

離脱・補給
弾切れや燃料残量の低下等で戦闘から離脱しなけれならない場合も生じます。しかし相手を振り切って飛行場に戻るのは非常に困難でまず追撃を受け撃墜されてしまいます。可能性があるとすれば自分以外にも複数の相手がいてそのプレイヤー同士で戦ってっる隙に抜け出すしかありませんがこの場合も下手をするとその複数の敵から攻撃を受ける事になります。
燃料が少なくてもまだ弾が残っているなら戦闘を続けた方が良いでしょう。もし敵を倒す事ができればぎりぎりで飛行場に変える事が出来るかもしれませんし、燃料切れで墜落してしまっても±0と思えばそれほど残念に思う事もないでしょう。
いずれにしても燃料・弾薬が尽きた時点でやられたも同然なのでさっさと撃たれて復活する方が得策かもしれません。

補給は飛行場に着陸し機を停止させると行われます。またダメージも同時に修復されます。マニュアルには自分が最初に離陸した基地でしか補給が出来ないと書かれていますが現バージョン(1.00.47)で確認する限りどこの飛行場でも補給・修理はされるようです。
着陸時に注意すべきなのは着陸自体に失敗しないことも当然ですが他のプレイヤーからの攻撃を受けないようにすることです。着陸時は速度も遅く地表すれすれにいるためミサイルを撃たれたらまず間違いなく命中するうえすぐに地面に激突しスコアが減点されます。これを防ぐためには敵の近くで着陸しないことに限ります。やむを得ず敵の近くで着陸する場合も撃たれたらすぐに加速・回避ができるようにし、撃墜されてもすぐに[Enter]を押して墜落だけは避けるような心構えはしておくべきです。

チームプレイ
DMではプレイヤー仲間でスコードロン(Squadron:飛行隊)を組むことでチームプレイが可能になっています。スコードロンを組むにはメンバー全員がMultiplayer Optionで同じSquadron nameとpasswordを設定する必要があります。ゲーム中、同じスコードロンのプレイヤー機はアタックディスプレイには味方を表す緑色で表示されます。DMでは[Shift]+[T]でスコードロンのメンバーだけにメッセージを送る事が出来ます。


スコードロンを組むことで戦いが有利に、そしてより楽しくなる。

チームプレイをするにはお互いが近くにいなければやりにくいのですが、DMスタート時に自分が配置される飛行場はランダムなためメンバーが離れ離れになることがほとんどです。そのためマップの正反対の位置に配置されたような場合は一旦ゲームを抜けて入り直し比較的近い飛行場に配置されるまで入り直した方が良いでしょう。入り直す際はNWへの接続からやり直さないと再び同じ飛行場に配置されるようです。
チームプレイの例としては索敵ではお互いが向かい合っている場合にはお互いの後方の状況を教え合う事ができます。戦闘は数の力で勝つ事ができ、例えば4機が入り乱れた戦闘のようであってもそのうち3機が同じチームであればやられるプレイヤーはほぼ確定と言えます。さらにはドッグファイトでのペア機動な高度なチームプレイを目指しても良いでしょう。他にもチームプレイはいろいろ考えられるのでスコードロン独自の”必殺の”戦術を考えればスコアトップ8に同じスコードロンのメンバーの名前が並ぶようなるでしょう。
もちろんチームプレイの最大のメリットは仲間内だけでチャット(特にIBSでは日本語を気兼ねなく使える)をしながら楽しくプレイできることであるのは言うまでもありません。

TOP8に自分たちのスコードロン名をならべるのもDMの楽しみの1つ。
リストは コールサイン (機種) [スコードロン名] − kill数 で表示。