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過去ログ参照専用です。

1267ベレンコ中尉亡命事件ってなんでしょうか?2000/12/16 01:28
From nao

チョッと関係ないかもしれませんが、当時のことご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。
1273Re: ベレンコ中尉亡命事件ってなんでしょうか?2000/12/17 03:30
Response to No.1267
From S/Sgt. Kamikaze01

nekottiさんとTotanvoさんのResについて、僭越ながら
補足させていただきます。

F-16は開発の時、EMP環境を作ってFBWの作動テストを行いまして、
パスしています。軍用コンピュータは往々にして民生のPCより
非力な割に高価だといわれますが、一番のウリは対EMP性能の付加です。単純な構造にして厳重なシールドが施されています。
↓ちっとも関係ありませんが参考まで・・・
http://search.zdnet.co.jp/news/9909/10/killray.html

MiG-25に爆薬があったのは本当です。
アメリカからMiGに詳しい技師が緊急来日しましたが、
機体の解体前に爆薬の解除を行ったのは自衛隊です。
技師はコンクリ掩体壕の向こうからあれこれ指示を出して
自衛隊に解除をさせたそうです。

当初、米軍C-5による百里までの空輸はタダのはずでしたが、
急遽米側より運賃を請求されたため、それはずるいと自衛隊側は
半値にまけてもらったそうです。(いくらだったかは失念しました
が、すごい金額だったのは憶えています。)

ではでは
1270Re: ベレンコ中尉亡命事件ってなんでしょうか?2000/12/16 10:55
Response to No.1267
From nekotti

おはようございます。
詳しいことは知りませんが私の知っていることを少しだけ。

函館空港から百里基地へ研究するために回送する際、バラして米軍のC-5が輸送したんですが、鉄のカーテンの向うが最新戦闘機だけあってソ連軍が撃墜しに来ることを恐れF-104が護衛についてます。
どうでもいいですが当時F-104の邀撃任務でミサイルすら積んでいなかったのは驚き…F-104でドッグファイトするつもりだったんでしょうか。

日米の研究により当初謎のMiG-23(たしかMiG-25を23と思っていたはず)は最新鋭の万能機であったと推測されていましたが、完全に迎撃用だと認識され、真空管すら使われていたそうです。

真空管は技術の遅れもあったのでしょうが、どちらかというと核爆発による電磁波の影響を受けない用に使用されていたみたいですよ。
流行のフライバイワイヤなんて近くで核爆発したら操縦不能になっちゃうじゃないかな?バックアップもあるのかもしれませんが。

この事件により「MiG-25」に対する脅威を名目にF-15イーグルが最小されました。専守防衛の日本が「迎撃戦闘機」を脅威に「侵攻制空戦闘機」を採用したのは興味深いところです。

まぁ、米空軍戦闘機しか使いませんしルックダウン能力とか他の理由もあったんでしょうが。

先輩に函館出身の方がいるんですが、いきなり聞いたことの無いようなデカイ爆音と、見慣れぬ戦闘機が頭をかすめて飛行していき腰がぬけそうになったそうです。家に帰ってテレビを見たらもっと腰が抜けたそうです。
1268Re: ベレンコ中尉亡命事件ってなんでしょうか?2000/12/16 03:04
Response to No.1267
From Totanvo

これくらいのことは既にご存知かもしれませんが、1976年にソビエト(今のロシアですね。あのころはソ連がまたロシアに戻るとは思ってもいませんでしたが。)空軍のMiG-25が航空自衛隊のバッジシステムをかいくぐって函館空港に強行着陸した事件で、このMiG-25を操縦していたのがこの、ベレンコさんという人だったと思います。
 このMiG-25、低空を進入してきたのでスクランブルに上がったF-4(注:Falcon4.0ではなくファントム)が見失ってしまい、この直後の飛行機雑誌にレーダーのルックダウン性能云々…と言う記事がやたらと載っていたのを覚えています。
 このころは米ソ冷戦時代の真っ最中ですからアメリカがこの機体を黙って見ているはずもなく、調査チームを日本によこして機体をバラバラに分解して調査したそうです。アビオニクスに真空管が使ってあるだとか、機体の材料はチタン合金じゃなくスチールだとかいろんな話がでてきました。自爆装置があるととか・・(嘘かほんとか知りませんが…)
 ちなみに自衛隊はアメリカ規格の装備なので飛行機用はインチ規格の工具を使っているそうですが、MiGはメートル規格の部品をつかっているのでスパナとかが合わなかったそうです。・・でどうしたかと言うと自動車用の工具(車はJIS規格なのでメートル)で対応したなんていう話もあったそうです。
 結局、MiG-25の機体はソ連に返還され、パイロットのベレンコ中尉はアメリカに亡命したと思います。(多少、記憶違いがあるかも知れません。間違っていたらごめんなさい。)
1271そんなにすごいことが・・・2000/12/16 14:52
Response to No.1268
From nao

自分の生まれる前にそんなことがあったなんて・・・。
非常識ですけどかなりドキドキします。
>レーダーのルックダウン性能ってなんでしょうか?
>機体をバラバラにしてどうしてソビエトに返還したのでしょうか?
>そうまでして亡命したかった理由はいったいなんですか?

質問ばかりですみませんがよろしくお願いします。
1272Re: そんなにすごいことが・・・2000/12/16 18:16
Response to No.1271
From Hook

>レーダーのルックダウン性能ってなんでしょうか?

“見下ろす性能”という言葉の意味通り、レーダーが自分の高度より
低いところを走査してそこにいる目標を探知する能力です。
このルックダウンで難しいのは低空の目標の背景には必ず地表や海面があることで、
地上物や波などによる乱反射よって本来の目標からの反射がかき消されてしまうことです。
現在主流の“ドップラーレーダー”では動いているものと静止しているものを
ドップラー効果(移動物と静止物では反射波の周波数に違いが出ること)を
利用して区別するのでルックダウン性能が向上しています。

>機体をバラバラにしてどうしてソビエトに返還したのでしょうか?

もちろん組み立てなおしてから返しました。
ただ船積みできるように主翼は外したままだったかと思います。

>そうまでして亡命したかった理由はいったいなんですか?

ファイターパイロットならエリート階級でしょうから生活苦は無かったはずで、
やはり自由の国への憧れだったのではないでしょうか。
ベレンコ中尉にはちゃんと妻と子供がいたそうですが、
その妻との仲が悪くなったことも亡命のきっかけになったそうで・・・
アメリカへ亡命後は別の嫁さんをもらって暮らしているそうです。

今ではフランカー等の最新ロシア戦闘機が日本人にも人気がありますが
当時と同じ状況ならこれらも謎のベールに包まれた敵国の戦闘機として
恐怖と憎悪の的になってたでしょうね。
1282はじめまして。2000/12/20 13:17
Response to No.1272
From DUKE

突然すみません。知っている話でしたのでつい参加したくなってしまいました。私の実家の会社にベレンコ中尉を護送した元ヘリパイロットさんが昔おりました。その人が言っていたのですが、整備隊のベテランが人目でインチ工具が必要と言い当てたそうです。また、着陸の時にMIGがパンクをしたそうです。そのときも陸自さんからジープのタイヤを調達してしのいだそうです。
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